編集長日記 「季節の移り変わりと21号」




昔よりか、確実に季節の移り変わりに関心を持つようになった。子供の頃は、外がどんな天気か季節かなんて気にもしなかったのに、今はちょっとしたことがうれしい。春になれば桜が咲き、夏になれば窓ガラスにヤモリが遊びにきて、秋になれば金色の枯れ葉が舞い散る。当たり前のことなのに、大事なことなのだ、と藤田美菜子さんの絵を見ると気づく。

21号の一面は、藤田美菜子さんの個展のお知らせ。彼女とは、青山塾というイラストレーションを学ぶ学校で、以前この日記でも紹介した竹井千佳さんと同じく同期の友人で大切な存在なのです。自然と人間をモチーフにすることが多い藤田さんは、自然を雄大に、人間をちょこんとかわいらしく描く。自然に抱かれて生きる人間のちっぽけさを、あくまで「しあわせ、よろこび」として表現している。その表現の方法が、彼女自身の人となりを表している気がしてならないのは、彼女を知っているひとなら皆、頷いてもらえるのではないかと思う。

11月21日(金)~11/26(水)オーパ・ギャラリーにて

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